絵本レポート

あ、読んでみたいな。と思ってもらえる絵本紹介を目指してます

4歳からのオススメ絵本 『ぽぽくんのミックスジュース』 控えめに言って、美味しそうな絵本。

さて、今回ご紹介したいのは、『ぽぽくんのミックスジュース』

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カバのポポ君に、おじいちゃんから沢山のオレンジが届きます。
ポポ君はそのオレンジを、みんなにも分けてあげました。
すると翌日、ポポ君の家に、お礼と共にたくさんの果物が!
ポポ君はそれで、美味しいミックスジュースをつくることにしたのです。

概要はこんな感じです。

タイトルにもありましたね、『ミックスジュース』の文字。

ミックスジュースかぁ。
そういや久しく飲んでないな・・・。
と、私はページを開けたのでした。

目次

感想

ものすごく美味しそう。なんで!?

が、初めて読み聞かせをした時の感想です。

だって、切って貼っただけみたいな絵なんですよ。

そう。この絵本の挿絵は、まるでシールを貼ったみたいなんです。
ようく見ると果物一つひとつに陰影も立体感もちゃんとあるのですが、飯テロで有名なジ○リやその他食べ物マンガのような、リアリティはありません。

なのに何故、こんなに、よだれが出るのかしら!?
息子は絵本を見ながら、さっきまでは見向きもしなかった蜜柑をむさぼり食っている。
7色のミックスジュースなんか絶対ありえないのに、絶対美味しいと確信させると同時に口の中が甘酸っぱくなる、この絵の威力
切って貼っただけみたいな絵なのに。何度も言って本当に申し訳ないけど。

あああ、美味しそう!ポポ君のミックスジュース、飲んでみたい!!

気分が高まったのはいいものの、次の瞬間、この世に存在しない事に気付いて撃沈です。
七色のミックスジュースの雨粒を見て、頭の中には『ドロップス』の曲まで流れだしたというのに。
何なんでしょう、この条件反応のパレードは・・・。

息子も七色のミックスジュースが街に降り注がれるページでは、人差し指でページをぶすぶす突いて興奮気味。

私や息子が食いしん坊だから?お腹がすいていたから?

前者はあり得ますが、後者は違いますね。だって、何度読んでもやっぱり美味しそうに見えるんだもの。

『ポポくんのミックスジュース』の、本の特徴

サイズと重量(重さ)

縦23cm 横23cm 厚さ7㎜ 重量298g

少し大きいですが、ママかばんには入る大きさです。
これ一冊くらいなら負担にはならなさそうです。

読み終わるまでの所要時間

5分程度

文字のサイズ、読みやすさ

最小5㎜です。黒文字。

構造・質感

ハードカバーの、標準的な絵本です。

対象年齢

4~5歳から、と本にありました。

『ぽぽくんのミックスジュース』のオススメポイント

感想で、美味しそうを連発したのですが、この絵本は、ただ美味しそう、だけじゃないんです。
ここには沢山の果物が出てきます。
りんごバナナレモンイカもも・・・。果てにはゴーヤまで。
初めはそれらを、色々な組み合わせでジュースを作るんです。
マンゴー+オレンジ とか、
イチゴ+アイスクリーム とか。
中には甘すぎたり、苦いものも。
こういうのを見ると、子供って試してみたくなりますよね。
『ポポくんのミックスジュース』は、子供の好奇心を刺激する絵本なわけです。

「魔女の○急便の”ニシンのパイ”作りたい!」

なんて言われたら

「ち、ちょっと待て」

と尻ごみしますが、ミックスジュースなら果物を切ってミキサーで混ぜるだけなので、まだ親御さんの負担にはならなさそうです。
お子さんと一緒に、ポポ君のレシピの中で気になるものを試してみるのもいいかもしれません。

最後に。
できたジュースを全部混ぜて、夢の味になったミックスジュース。それを、コップに入れておすそ分けするのではなく、街の棟のてっぺんからジョウロでジャーっと降らせてみんなに飲んでもらうなんて、夢があって最高に素敵ですね!

追記

『ぽぽくんのミックスジュース』に感化され、子供達と一緒に理想のミックスジュース作りにチャレンジしました。
よかったら合わせて読んでみてください↓
kusazukikaasan.hatenablog.com

『ポポくんのミックスジュース』の情報(作者・発行所など)

タイトル:ポポくんのミックスジュース
著者:ふくだとしお+あきこ
発行者:小林成彦
発行所:株式会社 PHP研究所