絵本レポート

あ、読んでみたいな。と思ってもらえる絵本紹介を目指してます

5歳からのオススメ絵本 『きょうのおやつは』 さ、お茶にしようか!

今回ご紹介するのは『きょうのおやつは』

1000万人の絵本ためしよみサイト|絵本ナビ

一時期話題にになった絵本ですね。
見開き片面が鏡のようになっていて、角度を調節する事ではじめてページが出来上がるという仕組み。
こういう仕掛け絵本は、ワクワクします!

では、以下にお付き合いいただけたら幸いです。

『きょうのおやつは』の感想

おいしそう。
ホットケーキ食べたい。
今すぐ食べたい。
あれ、ていうかさっき作ってなかったっけ?
お茶も入れなかったっけ?

ちょっとオーバーに言いましたけど、最初に読んだ感想は、こんな感じでした。

本の中のホットケーキは、本物よりも美味しそう。
シロップもお茶も、本物以上に輝いて見える。

絵だけでもヨダレものなんですが、鏡を利用する事で、更に立体的になるんです。

実際に生卵が落ちていて、材料をかきまぜ、カップにお茶を入れ、出来たてアツアツのホットケーキにシロップをたっぷり垂らしているように見える。
この臨場感は、着色の工夫じゃ出せません。
しかもホットケーキやお茶を、何故か自分が作った気になれる。

正直、ワタクシ、鏡絵本というものをナメてました。
ミラーを利用した絵本なんて、仕掛けとしてはお粗末だよな~、なんて思っていました。
ごめんなさい。
前言撤回です。
子供達、めちゃめちゃ喜びました
何度も何度も読みました。
下の息子なんかは本を抱えて昼寝しました。
鏡絵本バンザイ

『きょうのおやつは』のオススメポイント

リアルな上に絵の温かみを忘れていない素敵な絵本です。
それだけならただの”素敵な絵本”で終わるのですが、鏡を利用した仕掛けを施した事で、不思議な奥行きが出るのです。それに加え、角度を合わせるという作業をすることで、実際にホットケーキを作っている気になるんです。
お茶やシロップを注いでいるページは、本当に液体が流れているように見えます。
脳が錯覚する、とでも言いましょうか。

読み終わると、

よし、食べるか。
と、気持ちはすっかりオヤツタイム。
でも実際にホットケーキはそこにない。
悲しい。
でも面白い。

この不思議体験を、是非お子さんと一緒に味わって頂きたいのです。

『きょうのおやつは』の本の特徴

サイズと重量(重さ)

縦15cm 横18cm 厚さ1.5㎝ 重量374g
そこそこの分厚さですが、比較的小さいので持ち歩きやすいと思います。

読み終わるまでの所要時間

2~3分程度

文字のサイズ、読みやすさ

縦横5㎜程度。黒文字。

構造・質感

ページが分厚めのボードブックタイプです。

対象年齢

5歳から、とネットにはありましたが、3歳の息子でも十分に楽しめる内容でした。

『きょうのおやつは』の情報(作者・発行所など)

タイトル:きょうのおやつは
さく:渡邉 千夏
発行所:株式会社 福音館書店