絵本レポート

あ、読んでみたいな。と思ってもらえる絵本紹介を目指してます

料理絵本 『バムとケロのおいしい絵本』 作者監修の威力をみよ!

『バムとケロのおいしい絵本』は『バムとケロ』シリーズに登場するお菓子やご飯のレシピが書かれた料理本です。

この料理本の何が凄いって、作者の島田ゆかさんが監修をしているという点。
作者が監修しているということは、それだけ絵本の料理に近いレシピが載っているという事。否。近い、というよりは限りなく、絵本の料理を追及しているという事でしょう。再現力の高さへの期待とワクワクが止まりません。

実は私、過去にバムとケロのドーナツに憧れて自分のレシピで山盛りドーナツを作った事があるのです。
kusazukikaasan.hatenablog.com

確かに美味しかった。
大好きなドーナツを崩れる寸前まで積み上げて山盛るなんて、そんな、一生に一度思いつくか、思いついても実行に移せるか分らないファンキーな所業、やっちゃって本当に楽しかった。
けれどなんとなく、”これじゃない”感があったんです。
これは、バムケロドーナツではない。ただの我が家のドーナツだ、と。

あ~あ、誰か、あの完璧なまでの色と形を再現できるドーナツのレシピ、教えてくれないかな~・・・

空になった山盛りドーナツの皿を目の前に、油でもたれる胃を抱えながら、私はまだそんなことを考えていました。
いや、ただの食いしん坊、とも言えますが。

だから、『バムとケロのおいしい絵本』の存在を知った時は本当に嬉しかったですね。胸が躍りました。
で、図書館で借りて、『やまもりドーナツ』のレシピのページを開けた時にはもう感激でした。

これだよ、このフォルムと色だよ!

材料もとてもシンプルで、家庭的な優しい味が想像できました。
作ってみると、揚げる前の生地の硬さから冷めてからの味まで、正にこれ!といった感じでした。

これが真のバムケロドーナツだ。
色も形もさることながら、この素朴な甘さ。
外側のさっくりした食感。
しかも、胃にもたれない!!!

バムとケロのドーナツ生地は不思議と油切れが良いのです。
だから胃もたれもしにくい。

心優しいバムのドーナツは胃にも優しい逸品だった。
流石としか言いようがありませんでした。

ちなみに、この『やまもりドーナツ』は、すっかり我が家のオヤツの定番になり、更に最近ではお友達宅へのおすそ分けへとステップアップし、もう我が家には無くてはならない一品になっています。

きっと将来、娘と息子はこう言うでしょう
「オフクロの味は山盛りドーナツ」
と。
願ったり叶ったりです。


さて。他にも、『バムとケロ』には美味しそうな料理が沢山出てきます。
『バムとケロのさむいあさ』に登場する、大きなプリンヒル型のクッキー
『バムとケロのおかいもの』で登場する、市場の食堂でバムがオーダーしたオムレツセット
この二つのレシピが知れたのは本当に嬉しかったですね。

更にここに、『バムとケロのもりのこや』の、ソレちゃんがお土産に持ってきてくれたプッラという三つ編みパンのレシピと、マフィンのレシピがあったら完璧だったのに・・・というボヤキは欲張りすぎかな。
でも、いつか出版してほしい。
だって、バムケロはまだ金曜と土曜が残ってる。
この2冊が出版されたら、きっとまた美味しいものが増えるに違いない。
だったら、『バムとケロのおいしい絵本』の第二弾もあり得るんじゃない?そこにはもしかしたら、ソレちゃんのプッラやマフィンもあるかもしれない。

私は静かに待ちわびています。

『バムとケロのおいしい絵本』の情報

タイトル:バムとケロのおいしい絵本 絵本のなかのとっておきレシピ集
監修:島田ゆか
料理・レシピ製作:八木佳奈
発行者:川本行雄
発行:株式会社 文渓堂