子供も楽しい妖怪の絵本。『水木しげるの妖怪えほん』のオススメポイント。世界が広がり、想像力も豊かに!
さて、このたび紹介するのは、『水木しげるの妖怪えほん』。
絵本ナビ
NHKテレビの『てれび絵本』で紹介されて書籍化したものだそうです。
私は、アニミズム的思想を子供達に持ってもらいたかった。
だから絶対、その“とっかかり“として、妖怪の絵本や漫画には触れさせたいと出産前から思っていました。
目に見えるものばかりに囚われず、気配や空気を敏感に察知できる人間になってほしかったからです。
それが自分の身を守る事にも繋がると私は信じているので。
そうです。
所詮、これは親のエゴです。
でも、絵本を読んだり、ご飯を食べさせたりするように、私が親として子にしてやれる一つの仕事だとも思うのです。
その上でどういう生き方をするかは、子供に任せます。
では、以下詳細にお付き合いいただけたら幸いです。
感想
申し訳ないけど絵は可愛くない!
アニメのゲ○ゲの鬼太郎を想像してはいけません。
あくまでこれは、水木しげるさん御本人の絵。
掛け軸に描かれているような妖怪絵よりはファンシーですが、やはり不気味です。
でもいいんです。むしろ、それがいいんです!
水木さんなんだから。妖怪なんだから。
妖怪の姿は、伝承を頼りに人間が想像して形にしたものです。
だからお話の方が圧倒的に大事。
ちなみに、この絵本も物語というよりは、
○○県でこういう不思議な事がありました。
という伝承風な書き方です。
怪異譚なので面白いんです。
娘も絵は好かないらしいですが、朗読は楽しんで聞いてます。
そうだ。我が子も自分で想像して描けばいいんだよ!
わーい、ナイスアイディア。
『水木しげるの妖怪えほん』の、本の特徴
サイズと重量(重さ)
縦20.3cm 横18.1cm 厚さ1㎝ 重量340g
サイズはさほど大きくありませんが、少し重いかな?
これ一冊くらいならさほど負担にはならないとは思います。
読み終わるまでの所要時間
1妖怪2~3分程度
文字のサイズ、読みやすさ
一文字5㎜。黒字もしくは白字です。
構造・質感
ハードカバーではありません。
全体的な質感はコミック本に近いですが、中のページはコミックよりもしっかりしています。
対象年齢
すみません、はっきりした年齢は分かりませんでした。
でも、NHKの『てれび絵本』を楽しめるようであれば大丈夫なのではないかと。
ちなみに、娘は5歳で朗読を聞いてくれていました。
3歳の息子には退屈なようです。
そんなワケで、間をとって4歳にしときます。
『水木しげるの妖怪えほん』のオススメポイント
おススメと言いますか、大人が読んでも面白い絵本です。
一反木綿や砂かけ婆に塗壁など、馴染み深い妖怪から、馴染みのない妖怪まで総勢26の妖怪が紹介されています。
恐ろしいだけでなく可愛いものも掲載されており、バランスの良いラインナップだと思います。
私はべとべとさんがお気に入り。
提灯を貸してあげたら律儀に返してくれるところが好きです。
妖怪といっても、腹巻きしている猫の妖怪が出てくるアレとは違いますよ。
歌詞を鵜呑みにして失恋も寝坊も妖怪のせいにされては、親としては将来が心配になります。
――で、妖怪は本当はいるのかいないのか?
そんな無粋な話はよしこさん、です。
あくまで目的はアニミズムを知ることですので。
この本をきっかけに、我が子が物を大事にしてくれたり、神域の澄んだ空気を感じたり、暗闇に何かを想像してくれるようになったら、私としては嬉しいところ。
ちなみに、妖精は実在しますよ。
実際私、見ましたので。
それから、竜もいるらしいですね。
知人が何人か目撃しています。
夫は鼻で笑ってますけどね!(怒)