絵本レポート

あ、読んでみたいな。と思ってもらえる絵本紹介を目指してます

4歳からのオススメ絵本。『よもぎだんご』 草花に親しむきっかけに。



さて、今回ご紹介するのは、よもぎだんご』

この絵本には、よもぎのみならず、ノビルやナズナなど、沢山の野草が登場します

野草?そんなん雑草やん!クサ(草)やん!

なんてせせら笑う子供さんもいるかも。

やれやれ。これだから今どきのオコチャマは。

雑草凄いんやぞ。
食べれるんやぞ。
薬にも毒にもなるんやぞ。

雑草なめたらあかんど。

そう。もしかしたら、かつて大ヒットしたあの書籍ホームレス中学生の彼も、野草の知識が豊富にあったら段ボールなんて不味いもんをむしゃむしゃせずに済んだかもしれない。(面白かったです超お勧め)


雑草は時に、非常食にも成り得るのですよ。
まあ昨今、道端の草食べるなんて、よほどの非常事態か、好事家くらいでしょうけど・・・。知っておいて損は無いはず!

と、いうわけで、どうか詳細にお付き合いください。


感想

うーん、これは一昔前の絵本かな。
というのが初めの感想です。

今の時代、ピロリ菌やらエキノコックスやら動物のオシッコやら化学物質やら、環境の変化や知識の増加に伴い、当たり前のように野草を食べる暮らしではなくなりました。

絵も、子供達の服装や背景はまぎれもなく ザ・昭和。
堤防や他人様の休耕田で転げ回っていた我が少女時代を思い出します。
学校帰りには、文字通り道草食ってました。
あ~懐かしい・・・

今じゃ誰も、土手の草を千切ってハムハムしたりしませんね(笑)
もし我が子が同じようにハムハムしようとしたら、「ちょっと待て」と止めます。

ひとまず洗え。できれば加熱処理。いやその前にグーグルで口に入れていいもんか確認や。

私もしょせん、イマドキの親。

それに、今ではこの絵本のばばばあちゃんみたいに近所の子供達を庭で遊ばせたり、野草の知識や料理を教えたり、食べさせてやったり、そんな人はいなくなりました。
いや、やってやりたくても、できなくなったのかな。
時代の変化ですね。
しんみり・・・。

とはいえ、ですよ!
子供達が野草に親しむ機会を逃すのは勿体ない!
この本をきっかけに野草の知識を一緒に深めれたらきっと楽しい。
更に、薬草毒草を見分けられるようにまでなれば、立派な野草博士です。
実は私も中途半端な野草好きなんです。伊達にkusazukikaasanなんてハンドル名、名乗ってません。
子供とヨモギ団子を作りたくて、近所に自生してるヨモギを採ってきて庭での栽培を試みたチャレンジャーです。
枯れたけどね!

よもぎだんご』の、本の特徴

サイズと重量(重さ)

縦25cm 横23cm 厚さ5㎜ 重量294g
薄く軽いです。鞄に入れていてもさほど負担になりません。

読み終わるまでの所要時間

約5分。

文字のサイズ、読みやすさ

1文字縦横3㎜程度。黒文字。

構造・質感

ハードカバーの、どこにでもある普通の絵本です。

対象年齢

読んであげるなら4歳から
自分で読むなら小学校低学年から

よもぎだんご』のオススメポイント

別に、この絵本を真似て野草を調理して食べなくてもいいと思うんです。いやむしろ、中途半端な知識で野草料理に手を出すと危ないですしね。

ただ、

ヨモギって本当に草餅の匂いがする。
七草粥の材料は道端で採れるものもあるんだよ、ほらこれがナズナ。デンデン太鼓みたいに振ると、シャラシャラ鳴るよ。

この程度でも十分楽しいじゃありませんか。

親子で野草に触れる機会が増えると散歩もより面白く、遊びも豊かになること間違いなしです。

そして、もし野草に興味を持って知識を増やせば、

セリは食べられるけど、毒セリもそっくりで殆ど見分けがつかないから手は出さないでおこう。
ヨモギトリカブトは似てるから気をつけよう。

とか、無知故の事故から身を守る手段も身につきます。

だって、ヨウシュヤマゴボウなんて、見た目がブドウみたいでめっちゃ美味しそうなのに、食べたら病院送りですよ。

以前、アニメで
「鳥やなんかが食べてるものは、大抵、人間も食べれるのよ」
なんてお母さんが言ってましたけど、そんなワケないですよ。
ヨウシュヤマゴボウ、鳥めっちゃ食べるもんね!
そんな矛盾に気付くのも、野草に興味を持ってこそです。

絶対的な自信を持って可食不可食を見分けられたらきっと、”ばばはあちゃん”みたいな先生になれますね。山菜採りにレッツゴーです。

この絵本は、そういった、”遊びの世界を広げる窓口”になってくれるはずです。

余談ですが、私も子供の頃この絵本を読んで、野草に興味が湧いた一人。
かーちゃんとばーちゃん巻きこんで、ヨモギ摘んで、団子作りました。良い思い出です。
絵本には簡単にですが、ヨモギ団子の作り方も書かれていますよ。

ちなみに私が絶対的な自信を持って料理できるのは、つくしんぼくらいです。
ショッボイ草好きです。


よもぎだんご』の情報(作者・発行所など)

タイトル:よもぎだんご
さく:さとうわきこ
発行所:福音館書店


他のばばばあちゃんシリーズ

よもぎだんご』のばばばあちゃん、他にも色々と楽しそうな事をしてるみたいです。



















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