3歳からのオススメ絵本。『かえるくんにきをつけて』 絵の神さん降りてきた!?
こんにちは。
今回は、五味太郎さんの『かえるくんにきをつけて』を御紹介いたします。
まずは感想
うーん、ユーモアあるなぁ。
流石は五味太郎さん。
と、いうのが1回目に読んだ感想。
読者をおちょくってくるカエルくんが、何とも言えず可笑しかわいい。
あー、いるわいるわ、こんな子。
朗読しながら「ふふっ」と笑える。
そんな絵本です。
ただ、5歳の娘には、このユーモアが少し分かりにくかったみたいです。
読み終わったら開口一番、
「なんでこのカエルに気ぃつけやなあかんのー?」
でしたから。
なるほどなー、こういう笑いはまだなんやなー。
って、大人が勉強になりました。
ボリュームは少ないけど、内容はもしかしたらもうちょい大きい子向けなのかもしれませんね。
いつか我が子が、この絵本を読んでクスッと笑えるようになったら、
「お!ちょっと大人になったやん」
と、私はニヤリするでしょう。
『かえるくんにきをつけて』の本の特徴
サイズ・重量(重さ)
縦20㎝ 横19㎝ 厚さ8㎜ 重量225g
ママかばんに入れて持ち歩いても負担にならない大きさと重さです。
読み終わるまでの所要時間
1分あれば十分です。
文字のサイズ、読みやすさ
1文字縦横1㎝くらい。
白地に黒文字で非常に読みやすいです。
質感・構造
ハードカバーの極平均的な絵本です。つるっとした質感で、凹凸はありません。
予想対象年齢
ネットでは3歳からとなっています。
面白ポイントを共有したいなら5歳以上かな、と思います。
『かえるくんにきをつけて』のオススメポイント
・・・うふふ、待ってましたよ。
そう。それで、それでですね。
私のこの絵本のイチオシお勧めポイントなんですがね。
絵
なんですよ。
もう、5歳のうちの子でも描けるんちゃう?
ってくらいカンタンに見える絵なんですけどね。
でもよく見ると、目の離れ方、口の角度、手足の長さ、これらのバランスが絶妙なんです。
どんな絵かというと、ドラ○もん、や、アンパン○ン、に近いですね。
簡単そうに見えて、実はきんと描くのが難しい。
いざ描いてみると、
あれ?なんか違う。あの雰囲気が出ない。ニセモノ感ハンパない。
ってなるんです。
今、ドラ○もん?アンパン○ン?そんなん簡単やん!ハッハッハー
と笑ったあなた。
じゃあ、1分間見本を凝視してその記憶頼りに描いてみなはれ。
いや、見本を見ながらでもいい。
よほど模写力があるか、描き慣れてないかぎり、そらまあバランスの悪い代物が出来上がるはずですわ。
私、試しに見ながら描いてみました。
ね、かえるくんの威張った感じが出せてない。パチもんやパチもん。
素が出たみたいにポカンと口を開けたカエルくんの間抜けた顔。
威張ってる表情。
カエルくんの気持ちや性格が、丸と曲線の少ない要素で、五味太郎さんは見事に表現されています。
たまにね、私の子供もこんな風な絶妙な絵を描いたりします。
でも、二度と同じ絵は描けないんですよ。
だから私は、こういう時は
「絵の神さん降りてきたなぁ!」
と言います。